器紹介  初椀、盛椀、末椀
初椀(はつわん)、盛椀(さかりわん)、末椀(すえわん)
私が作っている器のなかで基本的な形の大中小サイズの3種です。
まず最初に漆器をお使いになるお客様にはこちらをお勧めしています。
漆器の基本は御飯お味噌汁、
漆器に相性が良い食べ物も御飯とお味噌汁だと思っております。
このお椀を使って富士山もかすむほどに山盛りに御飯を盛って、食べていただきたい。
インスタントでも構いません、味噌汁をお行儀悪くズズズーと啜りあげてください。
5/28,29開催のクラフトフェア松本にも出品致します。



左から初椀、盛椀、末椀


初椀 サイズ約132×77


盛椀 サイズ約122×73


末椀 サイズ約118×65

 
器紹介 取り鉢と猪口
定番として作っているもの。
「クラフトフェアまつもと2016」にも出品予定をしています。

 
<取り鉢> タマ縁が付いているので引っかかりがあり持ちやすい
夏は麺類の取り鉢、冬は鍋の取り鉢に *でも用途は自由です


背の低いこぶりな器 サイズ約120弌高50

 
<猪口> お酒にもそば猪口にも *しかし用途は自由です


手に包まれる感じがします
是非ご覧になってください
サイズ約80弌高60
 
日々の雑事に邪魔されず


真っ白な野兎が寒に負けないで山の中へ飛んでいった


野兎のように、ただただ生きてみたい、と思わないわけでもない













都会に出て漆掻きの話をすると、時々間違われたりすることの一つ。
私は漆掻きだが、1年中漆を掻いているわけではない。
漆を掻く時期はだいたい決まっていて、
簡単に言うと暖かい時期、6月から9月10月にかけてが主な漆掻きの時期になる。
それ以外の時期は基本的に無職になってしまう。
漆掻きだけではとてもメシは食えないから、何かしなければならない。
幸か不幸か、塗りの真似事のようなことができたので、冬は塗りの仕事をしている。
そして暖かくなったら外に作ったものを売りに出かける。
昨年から新年頭にかけて、雑事ばかりが多くて塗りの仕事に専念する時間が
とても少なかった。
ここ数日やっと一日中誰とも会わないで、自分の仕事ができる日々が続いている。
とても幸せな時間だ。
今の私の仕事は塗ることだけだ。
それだけ。
それ以上は必要ないし、それ以下のものも必要ない。

杉の木に囲まれた我が家に登る急坂の下に、白髪まじりの爺さんが一人で住んでいる。
奥さんを数年前に亡くしたので、私たちが鳥越に引っ越したときには、すでにひとりぼっちで大きな家に暮らしていた。
とてもきれい好きな爺さんで、
庭の手入れを見るだけで几帳面で実直な性格が伝わってくる。
ある日、真っ赤で大きな雪掻きシャベルを肩にかけながら坂道をゆっくり登ってきた。
何を話すでもなく、最近設置したばかりの薪ストーブの煙突を見ながら
うんうん頷いている。
今住んでいる鳥越地区は、その界隈では有名な竹細工の土地で、
爺さんも昔竹細工の作り手だった。
以前、妻が買い物のついでと、移動の足がない爺さんに何か不足のものはないか
聞いてみた。
些細な日用品だったが、買ってきてあげると、お礼に昔作ってそのままにしていたらしい大きな竹細工の籠をくれた。
爺さんの人柄が分かるような丁寧な仕事の竹籠だった。
ほんの些細な出来事が爺さんの過去を私たちに知らせてくれた。
それがなかったら今でも、一人で暮らしている寂しい爺さんとしか思わなかった。
結局無言で、真っ赤で大きな雪掻きシャベルを肩にかけたまま、爺さんはうんうん頷いて坂道を降りていった。
自分の家の庭にこんもりと大きな牛の背中みたいに積もった雪の、雪掻きをするために。
年越しの時期も爺さんの家はひっそりとしたままだった。
人知れず、竹細工の技術を持ったまま爺さんは生きていくのだろう。


サルトルは人生を要約して言った「人間とは、徒労の情熱である」

 
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「生活工芸展」
2017年3月18日(土)–3月9日(日)
gallery yamahon(三重県)
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「毎日ハレの日 展」
2016年11月9日(水)–2017年1月30日(月)
国立新美術館B1 SFTギャラリー(東京都)
>>終了しました
「構造乾漆」
2016年11月18日(金)–11月23日(水)
AXISギャラリー(東京都)
>>終了しました
「こども工芸修行 弟子求む!」
2016年7月22日(金)–8月30日(日)
石川県立伝統産業工芸館(石川県金沢市)
>>終了しました
「クラフトフェアまつもと2016」
2016年5月28日(土)–5月29日(日)
あがたの森公園(長野県松本市)
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