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漆掻きの季節が迫る

漆木の葉がどんどん大きくどんどん緑に染まっていく

 

葉の成長につられて、モクモクふっくらおいしそうな樹皮に変わっていく

 

 

十戸町にもやっと夏の匂いが空気中に満ちてきました。

木々からむせかえるような植物の匂いが街中に漂い常に人々の鼻にまとわりつきます。

漆掻き一傷分日が長くなっていく初夏、

石畳の街路を帰宅途中の女子高生達が我が物顔に歩いて行きます。

彼女たちは完璧な夏の訪れが待ち遠しいのか

真っ白な靴下をおさめた青や赤のスニーカーが右左、右左と地面につく瞬間

微妙にずれて弾んでいくのが心地よさげ。

南に見える高層ビル群がいつのまにか黄砂で霞んで見えますが

真っ黒なビルの影が大きく一直線に天に向けて屹立していました。

今年も漆掻きの季節がやってきましたけど

あっというまに漆掻きの季節は去っていきます。

私達が赤い両手を地面に落とすよりもほんの少しだけ早く

漆掻きの季節が始まりそして終わります。

顔を漆だらけにした「漆掻き」の顔を

彼女たちは直視できるでしょうか。

汚れのない真っ白な靴下をおさめた色とりどりのスニーカーは

いつのまにか音も立てず地面からほんの少し浮きだしました。

天に昇っていくスニーカー達はわたしの知らない世界を

これからたくさん見ることでしょう。

 

 

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「フィールドオブクラフト倉敷」
2018年5月12日(土)–13日(日)
倉敷市芸文館前広場(岡山)
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「飯碗と汁椀展」
2018年3月2日(金)–3月28日(水)
うつわ京都やまほん(京都市)
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