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たかっぽ作り
先日たかっぽのための樹皮を剥ぎに山に入った。
たかっぽとは掻いた漆を集めるための容器。
どこに行っても買えるものではなく、漆掻きが一から自分で作る道具。
マダ(シナノキ)を使ったりもするが、ホオノキの方が軽くて使いやすいため
漆の木の持ち主の方のホオノキの皮をいただくことにした。
この日は都合により立木のまま剥がすことに。






朴葉の上に飛び出ているのが朴の実。















のこぎりの刃を入れていくと切り口から水がしたたり、いい匂いがした。
皮はつるっと剥げるのでやみつきになる気持ちよさ、
これを持ち帰りしばらく乾燥させてから次の作業に移る。
後日この木を切り倒し、皮をいただけるところはしっかりといただいた。

下の写真は初旬に目立てした傷口。
例の毛虫も見事にむくむくと成長していた。
以前の記事でほぼ全滅と書いたが、彼らは外の世界から戻ってきて
情け容赦なく漆の葉を食い尽くしており、相当な本数が丸裸になってしまった。
でっぷりと太った彼らは、元気に繭作りの準備中だ。
街に住んでいると深い自然が身近に存在しないのでつい忘れてしまうけど、
自然に人間はかないっこないと思う。
6月は岩手北部に雨が降らなかった。
やっと東北が梅雨入りして降り出し始めたけど、
それまでは農家の人も私たち漆掻きも真剣に祭りでもして
雨乞いしたい気持ちになったはずだ。
空海山それこそ自由に移動できるようになった時代でも、
目の前の現実はクスサンの手のひら(足裏?)の上で踊らされ、
薬剤散布の浅知恵で対処してみたところで、
自然は必ず逆襲してくるということを身をもって体験させられたのだった。
クスサンの繭は強度があるので繭を
指サックにしていたと以前聞いたのだけど、確かに使えそうなかたちと強度をしていた。
今度使ってみたい。
足場を組んで上の方まで傷をつけるための「仕掛け」も作っている。






傷も2辺まで進んだ


仕掛けも組んでいく


白くなったマタタビの葉



今晩のおかずの材料もしっかりと確保!


 
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「うつわベーシック 碗と椀」
2019年3月13日(水)–5月13日(月)
国立新美術館B1階 SFT GALLERY(東京)
>>詳しくはこちら
「フィールドオブクラフト倉敷」
2018年5月12日(土)–13日(日)
倉敷市芸文館前広場(岡山)
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「飯碗と汁椀展」
2018年3月2日(金)–3月28日(水)
うつわ京都やまほん(京都市)
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